エレクトーンからピアノは弾けない
ピアノを大人から始める人で、小さい頃はエレクートンを習っていたという人もいるかと思います。
そのようなエレクトーンを長く弾いていた人が、ピアノのを弾くと鍵盤が重く感じ、指や腕の力が弱く感じてピアノが上手く弾けないということがあります。
そもそも、エレクトーンとピアノはどちらも同じ鍵盤楽器ですが、全く違う楽器です。
電子楽器のエレクトーンの鍵盤は一種のスイッチみたいなものですが、ピアノの鍵盤は、キーを押さえることでピアノの奥の様々な部分が連動して動き、最後にハンマーが弦を叩くという仕組みです。
ですから、エレクトーンに比べてピアノは指の力がいります。
ですが、エレクートンをやっている人なら楽譜は読めるはずなので、これまでとは違う楽器を身につけるつもりで、しっかり指づくりをしていくとことが必要です。
とは言っても、ピアノをしっかり弾こうと思ってむやみに腕や指に力を込めるのは上達の妨げになります。
何故なら、関節が固くなって、繊細な指のコントロールができなくなってしまうからです。
まだ、腕の力が弱いからといって筋トレをするのも考えものです。
腕の柔軟さまで失ったら意味がありませんよね。
一番おすすめな練習方法は、スタッカートを使った練習をすること。
はじめはゆっくりと、きわめて弱くスタッカートで弾きます。
つまりピアニッシモで「ポン…、ポン…」といった感じでゆっくり歯切れよくと弾くということです。
鍵盤が指に当たるときは、しっかりとした手応え(衝撃)がありますので。それを感じながらじっくり弾きます。
そして、慣れてきたら強く音を出すようにしていきます。
当然、この時は鍵盤からの衝撃に耐えるために必要な指の力が必要になりますね。
その為。鍵盤に指があたる瞬間だけ力をクッと入れ、あとは力を抜くようにします。
ピアノを弾く指は、強いバネのように柔軟にしておくことが大切。
鍵盤からの衝撃を受け止められる指になると、芯のあるいい音になるんだ。そう気づかされます。
鍵盤に対抗できる指に力を入れるコツを覚えるのと同時に、次の瞬間には力を抜くコツも身につけることも大事です。
普段から使い慣れている指は、まだトレーニングは簡単に感じられるでしょうが、普段独立して動かすことのない左手の小指や薬指を使いはじめたとたんに、ピアノは難しくなります。
エレクトーンからピアノをやる人は特に、鍵盤からの衝撃を受け止めらる柔軟かつ力のある指づくりをしていきましょう。
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