ピアノの基礎を大人が学ぶ意味
大人になってからもピアノは基礎をやったほうがいいのか、と思われる方もいるかもしれません。
今は昔と違い、大人の趣味で教室で習う場合に「この曲が弾きたい」と強い希望があればいきなりその日から曲練習に入ることもあります。
これまでとは違う形のレッスンも行われていたりと、今は子供より大人のほうが趣味でピアノを習う人が多いくらいになって、ピアノの基礎の学び方、教え方も変わってきたように思います。
ですが、一貫してピアノの基礎は子供の頃に身につけるのが良い、と言われます。
確かにその通りで、私自身にも言えることでもあって、子供の頃に基礎を学んでいないと少し先に進んでから困ることが出てきます。
そうした時にこそ、自分のテクニックがどういうふうになっているのか見直すのが大切ではないかと思います。
例えば、指の独立はピアノ演奏の基礎中の基礎ですから、どんな曲にも役立つテクニックです。
それぞれの指が独立していて、他の指に影響されずに自在にコントロールできることは、ピアノ演奏の基本だからです。
アルペジオなどの基本テクニックは、すべて指の独立という基礎の上に成り立っています。
それには、指を根元から動かすように打鍵し、自分の音をよく聴いて練習する必要があります。
良くないのは指の真ん中の関節を動かして、ひっかくみたい打鍵したり、指先に一番近い関節が打鍵時にそっくり返ってしまうこと。
これらの関節は自発的には動きませんが、打鍵時に指先にかかる重さを支えるだけの強さが必要です。
指の付け根の関節の高さと、手首の高さが変わらないようにして指を動かします。
といっても、手全体をガチガチに固めてはいけません。
指の付け根の関節を支点にして、指を付け根から動かすようにして打鍵することが、ピアノ正しい基本の打鍵動作です。
このように、上手く弾けない原因が何かとわかれば、どこを直したらいいのかがわかり、合理的且つ、効率的な練習ができますね。
ですから、ピアノの基礎は大人になってからでもどんどん見直していったほうがいいですし、大人になってからでも遅くはありません。
子供は身につくは速いですが、忘れるのも速いので基礎練習を続けないと定着しません。
一方、大人の場合は逆に定着するのに時間がかかりますが、一度定着すると長持ちする傾向があると思います。
大人になって基礎を見直すことはとても意味があることだと思います。
ただ、大人の場合、もしかすると今役立つことを少しずつやっていくほうが良い場合もあるでしょう。
今は独学で学ぶ人がいたりと、ピアノの習い方も多様化しており、色々な選択肢があるということはとても大事です。
その中の一つとして、この国立音大卒の一流講師陣指導・監修のピアノ指習得プログラムで学ぶと、どうしたら合理的な練習ができるか、今よりレベルアップができるのか、DVDの映像でよくわかるのではないかと思います。
その結果、テクニックが身につき、演奏が豊かになり、楽しみ方もぐん〜と広がります。
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