ピアノの癖を直す
ピアノが上達するには癖を直すことも必要です。
そんな癖による体に関する多い悩みとしては、次のようなものがあるかと思います。
演奏中もしくはそ後に、痛みや疲労感、違和感などがあったり、はたまた音楽的な理解や曲の解釈を十分に表現できない、練習しているわりには上達しない。
ピアノの先生から言われることの意図が分からない。もしくは指導を受けたとおりにやっているはずなのに、何度も同じ注意を受けるなど…。
ピアノを弾くというのは、演奏しようとする曲の表現を体の動きに置き換えて、ピアノという楽器を操ることで音が出て音楽になります。
もし、自分の身体を意図どおりに動かすことが出来なければ聞く人に伝わるような演奏は出来ません。
そういう私も練習しているのに上達しなかったり、かえって上手くいかなくなったりした経験があります。
その時に気づいたのは、自身の癖が指や腕の動き、脚の動きを損なわせていたということです。
見過ごしてきたことが悪い癖になり、上達を妨げることになっていたんです。
ですが、癖がなくなっていくと、体への負担も減り、練習する分だけ上達するようになりました。
それにつれて、思ったこととやっていることのギャップが減り、自分にダメ出しをする意識も減り自分がシンプルになってきたんです。
ピアノ奏者が意図する表現を聴く人に伝わる演奏をするには、音楽的感性を育てる、無理なく体を動かす、楽器を自由に操る、指導者からアドバイスを理解する、他の演奏家の演奏を学ぶことなどの課題があるかと思います。
ですが、日々の練習方法を変えてこれまで見過ごしてきた悪い癖などを意識して改めることで、今まで理解できなかった先生のアドバイスなどが徐々に理解できるようになり、見て学ぶという能力が高くなってきたように感じています。
何より、体の感覚は人によって違いますし、それに基ずく言葉の表現も異なります。
身体感覚が近い人同士なら意思疎通もしやすいでしょうが、先生と生徒でそのようなことはむしろまれでしょう。
ですから、体の感覚が異なる先生からも、上手に学んでいく必要があります。
悪い癖を見直していくと自身の体の感覚もそれに基ずく言葉も、癖から離れて中立的になり、自分とは違う身体感覚に基づいたアドバイスが、自分にとってはどういう意味なのか次第に分かることが多くなってきます。
また、上手な人の演奏しているのを見るときにも、自分が演奏しているときに働く脳の一部を使っています。
その為、優れた演奏を見ても、自分が弾いているときの悪い癖を通して他人の演奏を見ているということになっていて、目の前の弾いている姿をそのまま受け取っていない可能性もあるんですね。
ですが、自分の悪い癖を手放していくと、ありのままを見ることが出来るようになって、見て学ぶ能力が高まるかと。
自分の持っている癖を取り除くことが、課題を自分で発見・解決し、演奏技術を向上させることに繋がるのではないかと思います。
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