16分音符の弾き方
ピアノで16分音符が上手く弾けますか?
特に16音符が長く続くと、手が動かず速く滑らかに弾けないという人も多いのはないでしょうか。
例えば、トルコ行進曲の中間部分などは16分音符の連続ですから、考えただけでも疲れてしまいそうです。
ショパンの幻想即興曲でも冒頭は右手が16音符、左手が3連符で苦手な人にとっては、これだけで目が回りそうですね。
こうした16分音符の弾き方でまず大切になるのが脱力すること。全身に余計な力が入っていたら弾ける曲も弾けなくなってしまいます。
それには自分で力の抜けた状態というの体験するのが一番。全身の力を抜いて仰向けに寝転んでみて、この時の腕や手の状態はどうなっているのか良く観察してみましょう。
そうすることで、脱力の感覚がつかめる筈です。
そのうえで目的のパッセージを極めて弱く弾いてみる。ピアニッシモなら力を抜いたままでも弾きやすいので脱力した状態の良いリハーサルになります。
また、16分音符を強く速く弾くときにも同じような感じなるように、手首に余計な力が入らないようにするわけです。
その一方で力が抜けても指が動かなければ、16分音符は弾けません。
それにはやはり練習あるのみ。リズム演奏で拍子を変えた弾いてみたり、スタッカートで弾く、付点をつけたりと手を変え品をかえて練習してみましょう。
また、単純ですが指が鍵盤と馴染むために、ゆっくり弾いてみるのもかなり効果がありますよ。
更に16音符が続く場合は、拍子感を必ず持って弾くようにします。拍の頭を感じながら弾くようにするのがコツです。
このようにすれば指にもメリハリ感が伝わって、不思議と16音符がなめらかな演奏になってきます。
そして、右手も左手も16音符というときこそ、拍子感(ビート感)が味方になってくれます。ただ、漠然と弾くのではなく4つで1グループの拍を感じながら弾くと良いでしょう。
なお、こういった練習の前に片手ずつ、特に左手だけを重点的に練習したり、両手を合わせて遅いテンポで弾いたりと、基礎的な練習はしっかりしておきましょう。
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